今回は、パートナーシップと親子の関係、についてのご質問です。
40代 あみさん40歳独身です。
いつもすごく参考になるので読ませて頂いています。

すごく初歩的な質問、相談かもしれませんが色んな本を読んでちゃんと理解出来ていない気がするのでメールしました!

付き合って半年くらいの彼氏がいます。
その彼氏と結婚を考えています。

けれど、親の関わり方や自分と向き合うことが、なぜ良いパートナーシップや人間関係などの改善につながるのか? が理解出来ていません。

TT(性育アカデミー協会認定性愛セラピスト®トレーナー)にも興味があるのですが行動しきられていない自分がいます。
初歩的すぎるかもですが教えて欲しいです!


 

幸せのヒントになれば幸いです

あみさん。
ご質問、ありがとうございます。

なぜパートナーシップが親子関係と結びつくのか?!

そう思いますよね(笑)心理を学びはじめた頃、私も、そう思っていました。
「なんでもかんでも、親子関係のせいにして!」と(笑)

しかし、いま、13年この業界におりますが……

どこへいっても、どんなご相談を伺っても
「あぁ、親子関係なんだな」
と思わざるを得ない。

そんな感じがしています。

他人同士の親密な関係のお手本が「両親」である

パートナーシップの関係というのは、血縁以外にはじめて親密になる「他人」です。

そして、ほぼ100%間違いなく、この他人同士の親密な関係のお手本というのは「両親」になるのです。わたしたちは小さい頃から、他人の親密な関係として、この「両親」という関係を最も見ています。

血縁以外の親密な関係とは、両親がひな形なのです。

自分と他人との親密な関係を築く「セックス」

ところで、他人同士を親密な関係にするには何だと思いますか?

そのひとつに、セックスがあります。
セックスには、自分と他人との親密な関係を築く、というテーマがあります。
なぜなら、セックスは心理的にも肉体的にも親密な関係性を育んでくれるからです。

セックスを通じて、両親よりも親密な関係をパートナーと築いていくことで、本来のパートナーシップのパワーが獲得でき、愛も豊かさも手に入る。
思い通りの人生が待っている。

このような人生が手に入ります。

自分自身がそれをどう思っているのか

他人同士の親密な関係のお手本である「両親」が

とてもジューシーで
素晴らしく愛に満ちあふれ
自尊・尊重の元
お互いが愛しあい応援しあい
支えあい慈しみあう

すべての親が、このような夫婦関係であればいいのです。
けれども、そうではない関係がほとんどだ、というのが日本のパートナーシップ事情です。

それが良いとか悪い、ということではないのです。
ただ、自分自身がそれをどう感じているか? が大切です。

多くの場合は
お父さんとお母さんが家庭で仲良くデートにいくこともありません。
一緒にいても会話もありません。
ホットな関係ではないことが多いです。

もしくは
ケンカもしなければ深い会話もしない。
当たり障りない「他人の距離のまま」一生を終える。
ということも少なくありません。

このような関係性が「良い」と思うならば、いいのです。
けれども実情は、そこに「良い」と思えないから、多くの方が悩まれるのだと思います。

親子関係の中でできた「心の傷」をパートナーに投影してしまう

親子関係ばかりではありませんが、人間関係でできた傷は、人間関係の中でしか癒すことができません。

けれども、人間関係で最もつきあいが長くなるのが「親子関係」です。そして、最も長い付き合いである「親子関係」の中で、私たちは最も多くの傷つく経験を持ってしまいます。

たとえば、不仲の両親やお互いに無関心な両親を見続けていると、無意識の中に「心の傷」ができてしまうこともあります。
両親の関係性を、「良い」と思えない場合に起こります。

そうして傷ついた経験を持ち続けていると、「親子関係でそこまで傷つくのなら、他人との関係であれば、それ以上に傷つけられるのではないか?」と心の奥底で想ってしまうのです。

その想いには、とてつもない怖さを伴っています。

そのような心の状態でパートナーと親密な関係を築こうとすると、どうなると思いますか?

最も付き合いが長かった親子の関係性のなかで「心の傷」がつくられ、それを持ち続けてしまうと……
私たちは、その「心の傷」をパートナーに投影します。

「わたしを傷つけない?」
という疑いの目でパートナーを見ることになります。

親密な関係になるほどに、親にしてもらいたかった愛され方や親にしてほしかったことをパートナーに要求してしまいます。
あるいは、お互いがお互いを困らせたり傷つけてしまうのです。

もしその時に、「このようなパートナーへの態度や要求は、親との関係でつくった『心の傷』を投影しているのだ」と思い返し、親との関係をクリアにできたならば……

「パートナーと自分は違う人間だけれど、親よりももっと愛し合うことができる」という世界へ進むことができます。

けれども、親との関係でこじれた心の傷が癒されていないと、パートナーと向き合えば向き合うほどに、その傷が痛みます。
そこから顔を背け、傷の痛みを感じる前に……あきらめてしまう。

すると、ケンカもしないけれど親密でもない。
他人の関係性のまま、パートナーとの「他人の時間」が過ぎていくことになります。

恐さを伴う「心の傷」を抱えたままでは、前に進もうとしても思うように進むことができません

親密な関係を築くつもりがなければ、パートナーとセックスをする必要もありません。

ところが、セックスレスに思い悩み、セックスに向き合おうとすると……
パートナーとの関係以上に、パートナーに投影していまう「心の傷」を生んだ親子関係にも向き合わざるを得なくなります。

恐さを伴う心の傷を抱えたままでは、前に進もうとしても思うように進むことができないからです。

そうして、いのちの源である「性」と、いのちを育む「愛」に向き合うと、親子関係にも自分の人生にも向き合わざるを得なくなるのです。
また、つくった「心の傷」は、癒される必要があります。

けれどもここを超えられない。
そんな方が多いのも事実です。

だからこそ性育アカデミー協会では、性育心理学から「心の傷」を癒すことができるセラピストを育成しているのです。
誰もが、愛し愛される、ために。

さて……
こちらの「ご相談回答」に書き続けるには、膨大な文章量となります(笑)

ですから、これから小分けにして少しづつ綴っていきますね。もし、待てない! もっと早く知りたい! とご興味を持っていただけるなら、ぜひ入門講座などを受けにきてみてください。

あみさんのお幸せを、お祈りしております。

いつもありがとうございます。

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